COLUMN

スーパー耐久シリーズ 2021 Powered by Hankook Rd.1 もてぎスーパー耐久 5Hours Race

大人自動車教習所2.0の講師を務め、ル・マン24時間やWEC、アジアンル・マンシリーズなど数多くの海外レースに参戦してきたレーシングドライバー、澤圭太選手。

近年では海外レースをメインに活動していた澤選手が、2021年はスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook(以下S耐)に参戦!久々に通年日本でレースを行うということで、HCギャラリーは勿論、澤選手そしてチームをサポートしています!

澤選手が参戦するS耐とは、前身であるN1耐久から30年以上の歴史を持つ日本最高峰の耐久レースシリーズ。GT3マシンからコンパクトカー、プロからアマまで車、人ともにバラエティに富んだレースシリーズです。レース時間も最低3時間、最長では24時間!と車にも人にも厳しいレースとも言えるでしょう。

そんなS耐の中で、GT3カーを使う最速クラスST-Xに澤選手はマクラーレンで参戦します。Floral Racing with ABSSAという昨年までTCRクラスに参戦していたFloral Racingと、澤選手が代表を務めるABSSAのジョイントチームで、チームメイトには植松 忠雄選手、川端 伸太朗選手、井出 有治選手と超強力なラインナップでシリーズチャンピオンを目指します。

2021年3月、開幕戦は栃木県のツインリンクもてぎで開幕しました。2月に行われた富士スピードウェイでの合同テストでは直前に車両が日本に到着したばかりということもあり間に合わなかったカラーリングも、当然ばっちり仕上がって登場です。HCのロゴもフロントフェンダーに入っています!

まずは予選。S耐ではA及びBで登録されているドライバーがそれぞれタイムを計測し、二人のベストタイムの合計で順位をつけるシステムになっています。

Aドライバー登録の植松選手と共に、Bドライバー登録の澤選手のタイムも予選順位のカギを握ります。結果は予選3位。ライバル勢には昨年までの積み重ねがあると考えると、上々な結果です。

そして決勝。生憎の雨となった開幕戦は5時間の長丁場。応援に駆け付けたHCメンバーも雨の中スタートを見守ります。

スタートと第一スティントを務める選手は植松選手。今シーズンから採用されたハンコックタイヤでのウェット走行は初めてという状況中、スタート直後に順位を落とすものの、慌てず落ち着いた走行で順位を取り戻していき、スティント終了時点で2位に浮上!

第2スティントは川端選手が担当、雨脚が強くなっていく中でコースアウトすることなく気迫の走りでペースを維持し、ついにトップに浮上します!

着実に2位との差を広げていく中、コースアウト車両の回収のためセーフティーカーが導入されます。このタイミングでピットイン氏澤選手へと交代するものの、運悪くピットロード出口は赤信号。このタイムロスで1周早くピットインしていた2位のチームに交わされてしまい、40秒遅れの2位へ後退。再び追い上げのレース展開へ。

澤選手はトップを走る藤井誠暢選手と付かず離れずの距離を保ちながら、スティント後半での逆転を虎視眈々と狙っている中、残り1時間30分というタイミングで再びセーフティーカーが導入!これで2台のタイム差は一気に15秒差へと縮まります。

HCメンバーもここからの追い上げに盛り上がるものの、雨脚が強くなりレースは赤旗中断、全車ホームストレートへと整列し、レース再開を待つことに。

しかし、天候の回復とレースの再開を期待するも雨脚は弱くならず、レース開始から4時間の時点での赤旗によるレース終了となってしまいました。

赤旗時点での順位が総合結果となるため、澤選手とFloral Racing with ABSSAは開幕戦を2位フィニッシュで終えました。トップ浮上が見えていたためレースが再開されていたら!という思いもありますが、予選から1ポジションアップ、チーム初レースでの表彰台は素晴らしい結果と言えるでしょう。

次のSUGOは2クラスに分かれての3時間レース、そしてその次にはシリーズの天王山、富士24時間レースが控えています。

読者の皆様も澤選手、そしてFloral Racing with ABSSAの応援をよろしくお願いします!

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