COLUMN
冷たい風が吹きすさぶ富士スピードウェイ。
朝早くから大勢の人が集まっています。
そこには、滅多にお目にかかれない、マクラーレン600LTやポルシェ911カレラの姿もありました。
突き抜けるような青い空、広大なアスファルト、彩り豊かなスーパーカー。
どこを切り取っても美しい光景だったのを覚えています。
こんにちは、インターンのKです。
今回は2月6日(木)に開催された「大人の自動車教習所2.0法人向け」に参加してきましたので、イベントの様子をご紹介しようと思います。
クルマたちの秘めた力が存分に発揮される様子をお伝えしますよ!
そもそも大人の自動車教習所2.0って?
このプロジェクトはこんな会話から生まれました…。
「若い世代に、もっとクルマを好きになってほしいよね!」
「それなら『参加費のハードル』をなくした、『タダで思いっきりクルマと触れ合える機会』が良いんじゃない!?」
だから、参加費はもちろん無料!自分のクルマは必要ないし、免許はAT限定で問題なし!もちろん女性の参加も大歓迎!そして、現役のプロレーサーである澤圭太選手が丁寧に教えてくれます!
クルマってこんなに凄い乗り物だったんだ!っていうことを、身をもって知ることができるイベントです。
午前中はスポーツドライビングの基本中の基本を、楕円形のコースで学んでいきます。
自分で運転する前に、プロレーサーの方の同乗走行でポイントを教えてもらいます。プロレーサーの方の運転は、アクセル・ブレーキ・ハンドルがすべて的確に操作されているため、公道を走る時よりも危ない運転をしているはずなのに、どこか安心感がありました。
次は自分の手で(足で)やっていきます。午前中は乗るクルマは1台だけに絞らなければならなかったので、僕はアバルト 124スパイダーを相棒に選びました!
実は、楕円形のコースで、やることはシンプルなんですよ。アクセルを全開にして、カーブの手前から全力でブレーキ。カーブに差し掛かったところで、ハンドルをきる。簡単そうじゃないですか?
でも、実はまったく簡単じゃないんです。
アクセルとブレーキの操作に気を取られていると、ハンドル操作が遅れたり、ハンドルをきっているのにクルマは全然曲がってくれなかったり…。(←スピードの出しすぎです!!!)
澤選手が丁寧にどのように運転すればいいのかアドバイスを頂きました。
また、質問をすると、「自分の運転の何がマズいのか?」的確にアドバイスしていただけます。そうして、さらに自分の運転に磨きをかけていきます。
澤選手のアドバイスをもとに、参加者それぞれが試行錯誤を繰り返して、どんどん上達していきました。
午前の終わりは、澤選手自らがハンドルを握り、二車線分の幅のコース上に置いた2台のクルマを避けながら、カーブを全開走行してお手本を見せてくれました。
お昼休憩を挟んで、午後の部がスタートです!
午後の部では、午前中の参加者の上達度を澤選手が見定めて、コースを作ってくれます。この日の午後のコースには、S字カーブが追加されました!
はじめに、澤選手が運転するマクラーレン600LTの同乗走行を体験させてもらいました。マクラーレンって、滅茶苦茶速いのに、しっかり止まるし曲がりますね!まるでジェットコースターに乗っているようでした。
次に、山田遼選手が運転するコテコテにチューニングされたスイフトスポーツの全開走行で、コースの説明がありました。
「横転するんじゃないか?」っていうくらい車体が傾きながらギュンギュンS字を曲がっていきます。コースの説明中、山田選手が特に強調していたのが、S字カーブでのハンドル操作です。
ハンドルを次々と左右にきっていかなければならない状況でも、急な操作をせず、ゆっくり、しっかりと操作することが大事だと言っていました。
さて、いよいよ自分でハンドルを握ってS字に突入です。午後はアバルト124スパイダー、スバルBRZ、ポルシェ911カレラ、フォルクスワーゲンゴルフGTIの4車種から、自由に選んで乗ることができます。
いろんなクルマに乗ることができるようになり、クルマたちそれぞれの個性を味わうことができます。実際に僕が乗ってみた感想ですが、ポルシェ911カレラは、ハンドルをきればすぐに、クイッ、クイッと曲がるような感覚があり、とても楽しかったです!(あくまでKの個人的な感想です)
参加者がそれぞれ思い思いのクルマを選んで、走り、「自分の運転とプロレーサーの運転がどうちがうのか?」を比べながら、少しでもプロのように走れるようになりたいと練習を重ねました。
スポーツドライビングのように、クルマの限界を試すようなシチュエーションでは、クルマが普段隠している本性がさらけ出されるのも、大人の自動車教習所2.0ならではの体験だと思います。
最近のレーシングゲームは映像がとても綺麗で、あたかも自分がクルマに乗ってサーキットを走行しているかのような気分を味わえますが、やはり本物には勝てませんね。
クルマの動きによって生じる加速感やハンドルの手ざわり、タイヤが焼けたようなにおいなど、レーシングゲームでは絶対に味わうことができない、五感を使った「ホンモノ」のリアルな楽しさを実感した1日でした!