COLUMN
今年1月26日から始まった『大人の自動車教習所2.0』。
振り返ってみれば第一回が雪による中止から始まり、
新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言による中止など本当に色々ありました。
ありましたが、事故なく、ついに無事に感動の最終回を迎えることができました!
スタッフとしては、汗(冷や汗を含む)と涙無しには語れない『大人の自動車教習所2.0』
なんと最終回はデモンストレーションカーが4台も到着!?
日本が誇るあの超有名レーシングチームのフルチューニング車の登場やトラブル続出にスタッフ騒然。
今回はそんなドキドキの最終回の様子をお届けします♪
AM 5:00。
あたりはまだまだ暗く夜の様ですが、『大人の自動車教習所2.0』はこの時間に決戦の火蓋が切られます。
スタッフの富士スピードウェイ到着予定時間は7時。
そう、安全運転がモットーの『大人の自動車教習所2.0』ですから東京都内某所からの移動予定時間は約2時間。
真っ暗な中、東京の各所で『大人の自動車教習所2.0』のレンタル車両が発進するのです。
だがしかし、2時間の余裕も持っているし、余裕で到着するだろうと高をくくっていると、だんだんと車が増え何やら不穏な空気が……。
そう、実は最終回11月21日は三連休初日!
加えて東名高速道路集中工事中につき一部区間車線減少・閉鎖!
どの時間に高速に乗ったとしても渋滞に巻き込まれないわけがなかったのです……。
車線減少に伴う合流渋滞
合流失敗に伴う(?)接触事故渋滞
事故渋滞見物に伴う、見物渋滞
なんだか、仕組まれた感がハンパありませんが、我らが師匠、澤圭太プロの
「逆算で考えよう」
を実践していたら乗り越えられるハズです。
トラブルも予定調和になる時間に出発したので大丈夫なハズ!
苦難を乗り越え、一番遅いスタッフも8時までに現地入りしました。
「最終回なんだしさ、せっかくだから豪華にしたいよね」
毎回思いつきで突飛なことを提案して、でもしっかりと実現してみせるのが編集長ですが、今回の提案の数々は我々スタッフの想像をはるかに超えておりました。
「せっかくだから参加者全員分の似顔絵作ろうよ」
開催1週間前に言うことですか、編集長!
榛香ちゃんの生みの親であるイラストレーターI氏は、鬼気迫る勢いで16名分の似顔絵を描き続けます。
「最終回だから車両も豪華にしたいよね」
ハイパワーカーを誰が移送するんですか!
McLaren 600LTは編集長が持っていってくれることになったので残るはマニュアルのPorsche 718 Cayman GT4。
結果として、ご存知マニュアル女子のみやびが、編集長に泣かされておりました。(やはり渋滞が辛かったそうです)
「TOM’Sさんのフルチューンのスープラが来るからクレーン撮影することになった」
初耳ですから!!!!
TOM’Sさんのスープラとクレーン撮影、もはやどっちに驚けばいいのかわかりません!
「もう1台デモンストレーションカーが増えた。McLarenの720Sをご厚意で貸してもらった」
当日の朝に豪華な車が停まっていると思ったら、デモカー追加ですか!?
マクラーレン2台体制って一体どういうことですか!
参加者の方も、デモンストレーションカーの多さにびっくりされたと思いますが、
我々も、開催直前に2台も(うち1台は当日の朝)デモンストレーションカーが追加されるという珍事に嬉しい気持ちもありつつ、うろたえてもおりました。
そんな中始まったHC Gallery最終回。
スタッフがてんてこ舞いになりながらお客様を迎える準備をしていると、大きなトラックが一台。
この日は富士スピードウェイのいたるところでイベントが開催されていたようで、ケバブ屋さんのキッチンカーをはじめとした迷子の車がよく我々の会場に迷い込んできていました。
大きな、それはもう大きなトラックが2台やってきた時は
「場所を間違えた他のイベントの方かな?」
と思っていたのですが、
実はなんと、最終回のために依頼した撮影チームの皆様だったのです!
その規模なんと総勢10名!の大所帯。
ところで、話は一週間前に戻ります。
イベント開催日である21日の天気予報は、1週間前まで大雨予報。
もし本当に大雨となると、参加者の安全を考えるとイベントは中止せざるを得ません。
1月26日の大雪による中止延期の参加者さんもいらっしゃるのに、その結末はあまりにも辛い。
そう天気予報をにらむ編集長に、撮影チームのリーダーが一言
「大丈夫ですよ!我々のチームの撮影で今まで雨だったことないですから!ご安心ください」
そう、今回の撮影チームは映画撮影も行うチームであり、そんな彼等のチームでは、撮影の際に雨がふったことがないという晴れ男集団!
ハイパー雨男との異名を持つ山田遼プロとの勝負やいかに!?と注目されたものの、やはり数は力、晴れ男集団のパワーにより?奇跡の快晴!
イベント前日は暴風雨(台風かと思う強風に大雨)で心配になりましたが、
撮影チームの晴れパワーと、参加者さんの思いが天に伝わり、非常に気持ちのいい天気でした。
そんな晴れ男集団である撮影チームのトラックから降ろされる荷物は、まるでバズーカのようなレンズ、映画の撮影で使うような撮影用クレーン。ここは映画やドラマの撮影現場か?
そしてそのレンズの先にいる主役は誰だ!!!
それはもちろん、今回の16名の参加者さんです。
参加者さんの今日1日の相棒になる4台の車両に加えてデモンストレーションカー3台を並べ、クレーン車を使用した空撮による集合写真撮影をするべく準備を進めている、もう1台の主役が満を持して登場しました。
その名はレジェンドグリーンカラーのTOM’S SUPRA!
トヨタのセミワークスとして国内トップカテゴリーレースで大活躍のチームTOM’S。
そのレース活動で培った技術を存分に注ぎ込まれた究極のスープラであるTOM’S SUPRAがやってきたのです!
しかもなんと!トムス代表取締役社長の谷本様自らがハンドルを握ってご登場!
参加者の皆さん、そしてスタッフも、一同騒然です。
参加者が全員集まったところで最終回スタート♪
午前中はおなじみの楕円形コース。
簡単そうにみえて意外と難しく奥が深いこのコース。
最初は恐る恐るアクセルを踏んでいた方も午前中が終了するころには元気よく車を走らせていました!
中には、元気が有り余りすぎて思わず声を上げるようなスピンも1回……。
クルッと1回転しタイヤから煙がモクモクでていましたが、人や車にダメージもなく本当によかったです。
午前中最後はプロドライバーの同乗走行。
今回はTOM’S SUPRA、McLaren 720S、McLaren 600LT、Porsche 718 Cayman GT4から選べる超豪華仕様!
なんて羨ましい……。TOM’Sのコンプリートカー、乗ってみたかったです。
プロの運転するスーパーカーに同乗し、今までにない世界を体験し皆様満足そうでした。
そして、休憩時間の間は澤プロ、山田プロによる上記四台を使用した並走撮影。
クレーン車を使った豪華な撮影現場に参加者さんも我々もワクワク。
映画やドラマ、レースの中でしか見れないような走行シーンにテンションは上がる一方です。
ちなみに、この休憩時間は走らせていないデモンストレーションカーを眺める時間でもあります。
「マクラーレンのドアって、どこで開けるんですか?」
「開けてみていいですか?」
ディーラーのショールームではなかなか言えない一言を、思う存分言っていただき、
思う存分自撮りして、楽しんでいただけるのは、我々スタッフにとって本望です。
もちろん、スタッフ自身も満喫しておりました。
ただし、TOM’S SUPRAをスタッフ全員がおもいおもいに眺め、写真を撮って楽しんでいるとマニュアル女子みやびから
「楽しいおもちゃがきたのはわかるけど仕事もちゃんとしないとだめだよ??」
との釘差しが……。
みんなすごすごとお仕事に……。
でも、その後もみんな仕事の隙間をみては細部まで見てTOM’S SUPRAを堪能していました♪
昼食を挟んで午後は二つの楕円形のコースを複合させたコースで乗る車両は自由!
午前中とは違い、右コーナも左コーナもあるコースに苦戦している方もいましたが、中にはリアタイヤを滑らせつつ、うまく姿勢を作りながら走る方も。
皆さん午前中の経験を活かし、いろいろな車を経験できたところで本日のイベントは終了。
イベントも終え、閉会式を行っている間スタッフのみんなはお片付け。
今日のために急遽参戦したTOM’S SUPRAをはじめとするスーパーカーも撤収。名残惜しい。
今回で『大人の自動車教習所2.0』も最後、荷物を全部引き上げ東京都内の駐車場へ向かって帰還です。
弊社のデモンストレーションカー、600LTを先頭に、Cayman GT4、ハイエース(弊社カメラマン)、BRZ、BMWが隊列を組んで帰ります。
傍目には異様な光景だったかもしれませんが、これもまた『大人の自動車教習所2.0』名物。
こうして今年一年間を通してイベントも、車の移動も、1度も大きな事故なく無事に終了できました!
『大人の自動車教習所2.0』の運営として追加となったスタッフ、それは、ただ「車が好き」という共有項のあるメンバーでそのうち半分が4月以降に加わったメンバーでした。
『大人の自動車教習所2.0』の3月の参加者さんだったもの
『大人の自動車教習所2.0』インターン募集で参加したもの
インターン生の車好きの友人
車が好きだけど、うまく走れない第二のマニュアル女子
皆、車が好きという思いを持ちながら、協力し運営してきました。
そして、最終回はなんと、良い報告を持って元参加者さんも見学に来てくれました。
なんか見たことのあるお顔だなと思った彼は、3月の参加者さん。
カッコいい黒のエボ5に乗り、社会人1年目頑張ってます!楽しいです!
との朗報に、澤プロも我々も、胸が熱くなりました。
きっと、日本にはたくさんの車好き、そして隠れ車好きがいるハズです。
そんな車好きの芽を少しでも、これからも伸ばせていけると嬉しいと思っております。
来年からは、そのための第二弾のプロジェクトが始動します。
告知は昨年同様、年始1月15日から開催されます東京オートサロンにて告知予定です!
ちなみに、オートサロンにはなんと、まだ世間には登場していない世界20台限定のレアなあの車が来るとか!?
期待してお待ちください!